新型コロナウイルス感染症について
会長からのメッセージ
(一社)三重県診療放射線技師会
会長 界外 忠之
会員の皆様には平素より三重県診療放射線技師会事業にご協力いただき感謝しております。
さて、4月18日発表の報道等にてご存じのことと思いますが、三重県内の診療放射線技師から新型コロナウイルス陽性者が確認されました。20日現在、感染経路は調査中とのことで確かなことはわかっていません。
三重県では現在、36名の感染が確認されていますが、重傷者はおらず全国よりも陽性率は低く推移していたので少々安心しておりましたが、ここ一週間程度での感染者の急増と同じ職種の方からの感染を聞くと正にコロナ感染のリスクが身近に迫っていることを感じ、さぞ会員皆様も業務に対し不安を抱いていることと思います。
そんな時だからこそ今我々がしなければならないことは、不確かな情報に一喜一憂することでも、必要以上に恐れることでもなく、医療人いや診療放射線技師としての誇りを持って、決められた手順通りに業務をこなし、「感染しない」「感染させない」を徹底することが大切です。
新型コロナウイルスの特徴として、季節性インフルエンザに比べ肺炎になる率が相当程度高いことが報告されており、我々の守備範囲である胸部レントゲンやCT撮影の機会が多いことが予想されます。
当院でも行いましたが、陽性患者の撮影を想定した手順書(マニュアル)の作成は元より、担当技師を集め手順書に沿った形でのシュミレーションを行い、実際の行動に落とし込むことにより、現場担当技師の不安は大きく軽減されることを感じています。是非、感染防護を含めた撮影方法手順の確認を実践し、実際の撮影時に慌てて感染拡大を招かないよう、今から準備していただくようにお願いいたします。
また各メーカーより装置の消毒方法も紹介されていますので参考にし、我々の部署が感染源とならないよう日々、各装置の消毒も実施していただきますようお願いいたします。
奇しくも本日、三重県は新型コロナウイルス感染拡大阻止に向けた「三重県緊急事態措置」を実施いたしました。内容をご確認いただき、ウイルスを「持ち込まない」「広げない」、三密「しない」をスローガンに、プライベートでも行動を自粛し感染拡大防止に努めていただきたいと思います。
診療放射線技師としての誇りを忘れず、冷静で正しい行動をお願いいたします。コロナなんかに負けないよう、会員一致団結して頑張りましょう。