会長挨拶

創立70周年のご挨拶

一般社団法人 三重県診療放射線技師会会長

界外 忠之

 このたび、三重県診療放射線技師会は創立70周年を迎えることとなりました。

当会は、昭和26年4月に会員数50余名にて「三重県エックス線技師会」として設立されたのが始まりで、昭和44年には「三重県放射線技師会」に改称、昭和55年には「社団法人三重県放射線技師会」として法人格を取得、平成25年4月に「一般社団法人三重県診療放射線技師会」として認可を受け現在に至ります。

この間には、昭和46年に日本放射線技師会第28回定期総会を伊勢市にて開催し、昭和60年にはⅩ線発見90周年記念式典ならびに第1回全国放射線技師総合学術大会を四日市市にて開催、さらに同所にて平成7年にⅩ線発見100周年記念式典ならびに第11回学術大会という日本の放射線技師にとって大きな節目となる事業を次々とこの三重の地で開催して参りました。

同時に、皆様もご存じのように、三重県放射線技師会ならびに日本放射線技師会の会長を長きにわたり務められた(故)中村 實先生のご尽力により、日本初の4年制医療系大学である鈴鹿医療科学大学を昭和63年に誘致され平成3年に開学、同敷地内にありました(旧)日本診療放射線技師会教育センターと合わせ名実ともに日本の放射線技師の養成、研修の聖地となりました。

現在の三重県診療放射線技師会に目を向けますと、会員数は設立当初の10倍以上となる582名を数え、全国でも有数の会員組織率と伸び率を誇ります。近年は「変革」をスローガンに掲げ、メール配信サービスという会員個々に早く正しい情報が届く連絡網の確立。理事会改革。三重県診療放射線技師学術大会の再開。医療被ばく低減施設認定推進事業の立ち上げ。各種親睦事業の積極的開催。30年ぶりの事務所移転等々、正に「変革」という言葉に相応しい事業展開を行っております。

更に次世代の技師会運営を見通し、技師長会議の開催や新たな時代に対応するための規程の改定を進めること。組織改変を行い、優秀な若手技師を本部役員に登用できるよう各種委員会を理事会の下部組織として編成することとなっています。

私達は全世界的災害ともいうべき新型コロナウイルス感染症を経験し、一夜にしてこれまでの常識が激変することを身をもって体験しました。アフターコロナの時代に相応しい生活様式が提唱される中、技師会活動や会運営も今までの常識を変えざるを得ないと感じています。しかし、こんな激動の時だからこそ一旦立ち止まり、今日の三重県診療放射線技師会の礎を築かれた先輩諸兄姉のご努力に感謝する、この70周年記念式典がそんな機会になれば幸いに存じます。

Mie Association of Radiological Technologists